← 一覧に戻る
仮発掘連載中純文学

白銀が護りし緋の神子 ―花笑の箒星―

おやまみかげ 📚 2.5万 🔖 0
『飛びたかった。あの空の向こうへ――』 名門相楽のお嬢様・憩は、窓から脱走を繰り返すおてんば娘。 閉ざされた世界で生きてきた少女の願いは、 みんなと同じように『普通の生活』を送ること。 しかし、少女は飛び方を知らぬ1羽の金糸雀(カナリア)――。 何不自由ない生活に護られ、 何不自由ない愛情を贈られ、 何不自由ない日常を過ごす。 それは、憩にとって鳥籠以外の何物でもなかった。 大空へ羽ばたくことを夢見る少女は、 今宵もまた、希望を乗せた羽根を大きく広げる。 この夜が、宿命を運命に変える日になることを知らずに――。 白銀が護りし緋の神子 ―金霞(きんか)の五星(ごせい)―【完】 本作は前作の前日譚に当たりますが、こちらからでもお楽しみいただけます⭐︎ ※当シリーズは、その瞬間に最も感情が動いた人物を描くため、1話内で意図的に視点が切り替わります。 木・土の20:50更新です
🃏 推薦カード 1
📖 なろうで読む →+ 推薦する
💬 読者が感じたタグ
管理人
2026/8/8 · ネタバレ:軽微

侯爵家のお嬢様・憩は、何不自由なく愛されているのに、兄が一緒でなければ本屋にも行けない。第3句、久しぶりの外出で行き先を聞かれた彼女が挙げられるのが本屋と甘味処と呉服店だけで、「もう十分です」と笑うところ。この子の知っている世界の狭さがそこに出ていて、読んでいて胸が痛くなった。いちばん好きなのは、3年間手紙をもらい続けて一度も返事を書かない朔夜。返さないのは忘れたからではなくて、会ってしまったら西門でいられなくなるとわかっているから。それでも彼は届いた手紙を全部製本して胸ポケットに入れているし、任務先の小間物屋で憩の好きな葡萄色のリボンを探している。この片側だけの往復がもどかしくて、続きが気になって仕方ない。重い話ばかりでもなくて、妹に甘すぎる兄の旭や、問題児だらけの四門が集まる回は普通に笑えるし、各話の最後に入る作者さんのひとことツッコミも楽しい。

この作品を応援したいと思ったら

✍️ この作品の推薦を書く

※ 別の作品を推薦したい場合は右上の「+ 推薦する」からどうぞ