5歳の頃から12年間、世界的指揮者の御神貴志を推し続けてきた花音。 楽譜も読めないままバイオリンを手に音楽学校の門を叩く、その無謀でまっすぐな入り口にまず心を掴まれた。 「魔王」と呼ばれるほど厳しいその先生が、花音にだけは保証人欄に自分の名前を書き、CDで聴き続けたツィゴネルワイゼンを生で弾いて聴かせる。憧れの人と音でつながる、ファン心理の極北みたいな光景に、こちらまでじんわり胸が熱くなった。各話のタイトルがそのまま実在のクラシック曲で、音楽用語で章立てされた構成も、まるで一冊の譜面みたいで愛おしい。完結まで読み通したくなる温度の、師弟シンデレラだった。
「部門別2位獲得しました。応援してくださった方々ありがとう御座いました」 桜井花音、ごく普通の何処にでもいる女子高生。だが彼女には崇拝する推しがいた。5歳の時に出会ったクラッシック会の貴公子に一目惚れしてしまい、それ以来彼女の推しは彼一人。 ある日偶然にも、推しのいる音楽学校の入学試験を受ける機会を得る。 一ヶ月だけの仮入学。そこで駄目なら即刻退学と推しからの宣告を受ける。 そんな彼女を中心に、音楽学校を舞台にした先生と生徒の禁断の愛。 美しい音楽と、醜い嫉妬が渦巻く世界。 互いの想いが溢れていく時、師弟の関係が崩れていく。 彼の横で肩を並べる者達に嫉妬と惨めさがつのる。「音」だけを純粋に愛していたはずなのに、いつの間にか自分の本来の姿を見失っていた。 「彼の音」ではなく、彼を愛してしまった時「音楽」を離れる決意を── あの日誓った「世界を二人で取りに行く!」約束に。 彼が彼女に向けた最後のメッセージとは。 再びクラッシック界至宝の天才と、凡人女子高生のタッグにより世界への挑戦が始まった。 その時、二人は伝説となる。 平凡な女子校生が、天才音楽家に見出され世界へと。シンデレラストーリーです。
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