護符魔法の異世界に、なぜか日本の医院がぽつんと現れる——訪れる患者の不思議な症状を、本多先生が現代医学の知識でひとつずつ解き明かしていく連作が、とにかく楽しい。おちゃらけた先生と無機質なナースの掛け合いのテンポが心地よくて、毎話の「なるほど」と笑いがクセになった。さらにキャラの名前に薬の名前がそっと隠れていたりと、遊び心の効いた作り込みも好きだ。一話完結で気軽に読めるのに、患者それぞれの事情にはほろりとさせられる。そのバランスがいい。
護符魔法が発達し、魔獣が跳梁跋扈するユーパン大陸には、いにしえからの言い伝えがある。曰く、「汝、身体もしくは心が病いに侵されし時、十字の印刻まれし白亜の建物を見るであろう。ただし、それは汝が生涯に一度きりなり」人間、エルフ、ドワーフ、イーブルエルフ、獣人族、リザードマンなど、あらゆる種族の者たちはこの伝説を信じ、病魔に蝕まれた者は、その出現をこいねがった。その建物を実際に訪れたことのある者は、そこを次のように呼んだ。「本多医院」と……。 これは、次元の狭間に出現する本多医院に来院した、数々の患者たちの記録の物語である。 いわゆる異世界+職業もので、おちゃらけた医師と無機質ナースが異世界からのお客様の相手をします。 大体六回前後(一万字とちょっと程度)で一つの話が完結しますが、例外的に長いのや短いのもありますのでご了承下さい。 「第1回マンガBANGコミックス×AVEX PICTURES WEB小説大賞」二次選考落選。 「第8回キネティックノベル大賞」二次選考落選。 「第5回ドラゴンノベルス小説コンテスト」最終選考候補に残るも受賞出来ず。 「第11回ネット小説大賞」二次選考落選。 「第4回 一二三書房WEB小説大賞」最終選考落選。
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