「発掘」という言葉に込めたこと
「発掘」という言葉は、少し大げさに聞こえるかもしれません。宝探しのような、あるいは何かを掘り起こして助けてあげるような響き。
でも、ヨミホリ(Web小説発掘ナビ)で使っている「発掘」は、そのどちらとも少し違います。この読みものでは、私たちがこの言葉に込めているものをお話しします。
「発掘」は、上から目線の言葉じゃない
作品を紹介するとき、つい「もっと評価されるべき」「日の目を見ていない」という言い方をしたくなります。でも私たちは、その言い方をしません。
なぜなら、それは作品や作者を「かわいそうなもの」として扱う言葉だからです。ランキングに出ていないのは、作品に何かが足りないからではありません。始まったばかりだったり、更新がゆっくりだったり、宣伝が控えめだったり——見つかるきっかけが、まだ来ていないだけです。
だから、ヨミホリの「発掘」は救済ではありません。あなたが「これ、好きだ」と思った一作に、あなた自身がスポットライトを当てる。その行動そのものを、私たちは発掘と呼んでいます。
主語は「作品がかわいそう」ではなく、「わたしが好き」。ヨミホリは、そこだけは最後まで曲げないつもりです。
見つけるのは、あなたの「好き」
ランキングは、たくさんの人に読まれている作品を、さらに読まれるようにする大切な仕組みです。今このサイトで何が盛り上がっているかを、よく映してくれます。
でも、その並びは「多くの人に届いたか」の順位であって、「あなたが好きになれるか」の順位ではありません。今日は泣きたい、今日は笑いたい、じっくり世界に浸りたい——その日の気分に本当に刺さる一作は、ランキングの少し外側で、静かにあなたを待っていることがあります。
順位や点数だけを頼りにしていると、出会えないままの一作があります。「多くの人に届いたか」ではなく、「あなたにこそ刺さるかもしれない」。そういう出会いのきっかけをつくることが、ヨミホリのやりたいことです。
応援は、行動から始められる
「好き」は、心の中にあるだけでは誰にも伝わりません。でも、ほんの少しの行動で、それは次の誰かへの合図になります。
ヨミホリでは、応援のハードルをできるだけ低くしました。
- 気になった作品に、スタンプでこたえる。ログインは要りません。
- 心が動いたら、ひとことを残す。短くて構いません。
- もっと届けたくなったら、あなたの言葉で推薦する。
どれも、たった数秒でできることです。けれど、その数秒が、まだ多くの人に知られていない一作にとっては「最初の光」になります。あなたが、その作品の“最初の読者”になれるのです。
発掘は、次の読者へのバトン
あなたが残した「好き」は、あなたひとりのものでは終わりません。
同じ気分でさまよっている、次の読者へ。あなたの一言が、その人の出会いのきっかけになります。そして作者にとっては、感想や応援のひとつひとつが、次の一話を書く理由になります。
読者と作者が、ちゃんと出会える。その連なりの一歩目が「発掘」です。大げさな言葉に聞こえたとしても、やっていることはとてもシンプル——あなたの「好き」を、行動にして残すこと。それだけです。
さいごに
ヨミホリを作っている理由については、このサイトについてでもお話ししています。あわせて読んでいただけたら嬉しいです。
そして、いちばんの近道は、実際に一作に出会ってみること。
あなたの「好き」が、次の誰かの一作との出会いになります。あなたの発掘を、待っています。
発掘ノートでは、これからもデータと作品の両面から、まだ広まっていないWeb小説の楽しみ方をお届けします。ノートの一覧もどうぞ。